第173回 天皇賞・春(GⅠ)
~淀の3200mで問われた、王者の総合力~
いやあ、ゴール前は思わず声が出ましたね。
ゴールデンウィークの京都競馬場、新緑の季節にふさわしい春の長距離王決定戦でしたが、最後に待っていたのはまさかの大接戦。
勝ったのは1番人気クロワデュノール。
ただ強い馬が普通に勝った、という一言では片づけられない一戦でした。
人気を背負いながら、京都芝3200mという特殊な舞台で早めに動いて押し切る。
これは能力だけでなく、折り合い、機動力、持続力、そして最後に踏ん張る底力まで全部そろっていないとできない勝ち方です。
一方で、2着ヴェルテンベルクは12番人気ながらハナ差まで迫る大激走。
この馬の走りがあったことで、今年の天皇賞・春は一気に“語れるレース”になりました。
■レース展開の分析
今年の天皇賞・春は、長距離戦らしく道中のポジション取りと折り合いが大きなポイントになりました。
クロワデュノールは好位で流れに乗り、勝負どころから早めに押し上げる形。
最初の下り坂ではリラックスして入ることを考えながらも、多少力む面はあったレースでした。
それでも崩れなかったのが、この馬の強さです。
普通なら3200mで力みが出れば、最後の直線で脚が鈍ってもおかしくありません。
しかしクロワデュノールは、早めに動いて先頭に立ち、最後はヴェルテンベルクの猛追をギリギリで封じました。
この内容を見ると、単なる瞬発力型ではなく、長く脚を使って勝ち切れる総合力型。
ダービー馬が古馬長距離GⅠで勝ち切った意味は大きく、春の古馬中長距離路線でも主役級の存在感を改めて示したと言えます。
そしてレースを一気に面白くしたのがヴェルテンベルク。
外枠から腹を括ってロスなく運ぶ競馬を選び、最後はアドマイヤテラに連れていってもらうような形から直線で鋭く伸びました。
人気薄の一発というより、展開を読み切った好騎乗と、馬自身の充実が噛み合った2着。
これをフロックで片づけるのは少し危険です。
■1着 クロワデュノール
勝ったクロワデュノールは、やはり現役トップクラスの器でした。
好位で運び、勝負どころで早めに動き、直線で一度は勝ち切ったかに見える形。
最後はヴェルテンベルクに詰め寄られましたが、あそこでハナ差でも前に残すのがGⅠ馬の底力です。
今回のポイントは、完璧なレースではなかったこと。
多少力む面がありながら、それでも3200mを勝ち切った。ここに価値があります。
長距離戦で“折り合って脚を溜めて差す”のではなく、“自分から勝ちにいって押し切る”。
この勝ち方ができる馬は、今後どの舞台に出てきても軽く扱えません。
派手な着差ではありません。
ただ、中身はかなり濃い勝利でした。
■2着 ヴェルテンベルク
今回もっとも評価を上げたのは、このヴェルテンベルクでしょう。
12番人気で2着。
しかも勝ち馬とはハナ差ですから、馬券的にもレース内容的にも大きなインパクトを残しました。
後方から脚を使った形ではありますが、ただ展開がハマっただけではありません。
外枠から無理にポジションを取りに行かず、ロスを抑えながら脚を残す。そこから直線でしっかり反応して勝ち馬に迫った内容は、長距離適性の高さを感じさせるものでした。
人気がなかった分、次走以降は当然マークされます。
ただし、今回の走りが本物なら、長距離重賞では今後も名前を忘れてはいけない存在になりそうです。
■3着 アドマイヤテラ
3着アドマイヤテラは、悪い内容ではありませんでした。
内めの枠からロスを抑えて運び、勝負どころでも大きく崩れることなく上位争いへ。
ただ、最後の最後でクロワデュノール、ヴェルテンベルクに対してもうひと押しが足りませんでした。
長距離戦で安定して走れる強みは見せましたが、GⅠを勝ち切るにはもう一段階、決め手か仕掛けの形が必要。
それでも人気を背負いながら大崩れせず3着に入ったあたり、地力そのものは十分に高いです。
今後も長距離路線では中心候補。
ただし、勝ち切るには展開の助けか、もう少し前で主導権を取る競馬が欲しくなる内容でした。
■4着 アクアヴァーナル
アクアヴァーナルは4着。
スタート後の並びの関係で理想より後ろになった印象はありましたが、それでも勝ち馬をマークする形でリズムよく運び、直線でも一瞬見せ場を作りました。
着順以上に内容は悪くなく、立ち回りひとつで馬券圏内があっても不思議ではなかった走りです。
特に牝馬でこの舞台に挑み、牡馬相手に4着まで来た点は評価していいところ。
今後、条件や相手関係が少し楽になれば、重賞戦線でも引き続き注目したい一頭です。
■5着 ヘデントール
ヘデントールは5着。
中団で冷静に運べていたものの、3、4コーナーでペースが上がった時に手応えが鈍くなり、直線はジリジリ伸びる形でした。
大きく負けたわけではありませんが、勝負どころでスッと反応できなかった分、上位との差が出ました。
長距離適性は示したものの、京都3200mのGⅠで勝ち負けするには、もう少し機動力が欲しい印象。
決して力負け一辺倒ではなく、流れや舞台が噛み合えば巻き返しは可能です。
■レース総括
今年の天皇賞・春は、クロワデュノールの総合力と、ヴェルテンベルクの激走が強く残る一戦でした。
1番人気が勝ったとはいえ、内容は決して楽勝ではありません。
3200mで少し力む面を見せながら、早めに動いて最後まで残したクロワデュノール。
そして、その勝ち馬をハナ差まで追い詰めたヴェルテンベルク。
この2頭の攻防が、今年の春天を特別なレースにしました。
馬券的には、1番人気と2番人気が馬券内に入りながら、2着に12番人気が飛び込んだことで一気に難解な決着。
「強い馬は強かった」
でも「相手は簡単ではなかった」
まさにそんなレースでした。
長距離GⅠは、単純な能力比較だけでは足りません。
枠、折り合い、仕掛けどころ、ロスの少なさ、そして最後まで脚を使い切るスタミナ。
その全部がかみ合った馬だけが、淀の3200mで上位に来る。
今年の天皇賞・春は、それを改めて教えてくれる一戦だったと思います。
■今後の展望
クロワデュノールは、これで古馬中長距離路線でも完全に主役級。
春の大一番を勝ち切ったことで、今後は宝塚記念や秋の王道路線でも中心視される存在になるでしょう。
ヴェルテンベルクは、今回の激走で一気に評価を上げました。
次走で人気になる可能性はありますが、長距離重賞で同じように脚を溜められる形なら軽視は禁物です。
アドマイヤテラは安定感こそ示しましたが、GⅠを勝ち切るにはもうひと工夫ほしい内容。
ただ、長距離で大崩れしない強みは大きく、今後も相手筆頭級の評価は必要です。
アクアヴァーナルも、牡馬相手の4着なら悲観する必要はありません。
展開やポジション次第では、次に人気以上の走りを見せる可能性があります。
■次週の注目レース
次週は東京芝1600mで行われるNHKマイルカップ。
天皇賞・春が「折り合いと持久力の極限勝負」なら、NHKマイルカップは「若さ、スピード、完成度、そして一瞬の判断力」が問われる3歳マイルGⅠです。
同じGⅠでも、求められる能力はまったく別物。
長距離の淀から、今度は東京マイルのスピード決戦へ。
春競馬はここから一気に東京GⅠシリーズへ入っていきます。
次週もまた、人気だけでは見えない“買える馬”をしっかり掘り下げていきたいですね。
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